私は正義を愛し、罪を憎んだ|ローマ教皇グレゴリウス7世の名言3選[英語と和訳]

グレゴリウス7世(Gregorius VII)の英語&和訳のおすすめ名言と人物像

皇帝をひざまずかせた教皇グレゴリウス7世の言葉-お気に入り

(1)I have loved justice and hated iniquity: therefore I die in exile.(私は正義を愛し、罪を憎んだ。よって私は追放されて死ぬ。)

グレゴリウス7世の功績・生涯・エピソード

【教皇VS皇帝 聖職叙任件をめぐる争い】
聖職売買や聖職者妻帯が横行する教会の刷新を図った教皇グレゴリウス7世の名は、神聖ローマ皇帝ハインリッヒ4世を屈服させた「カノッサの屈辱」とともに記憶されることが多い。
ミラノ大司教の任免権(聖職叙任件)をめぐってグレゴリウス7世と対立していたハインリッヒ4世が1076年に破門されると、領邦国家である神聖ローマ帝国内での彼の求心力は失墜し、反対派諸侯が台頭した。この状況を打開したい彼は1077年1月、教皇が逗留していた北イタリアのカノッサ城に赴き、3日間雪の中に立ち尽くして許しを請うたのである。
この様子をみた城内の人々は教皇にハインリッヒ4世の赦免を求めるようになり、ついには逆に教皇を「暴君的」と非難する声まであがりはじめたため、教皇はハインリッヒ4世を赦免せざるを得ない状況になった。

【勝者なき叙任件闘争の末路】
しかし、これで息を吹き返したハインリッヒ4世はグレゴリウス7世に牙をむき始める。対立教皇クレメンス3世を擁立してローマに遠征し、1084年にはグレゴリウス7世を追放して皇帝の戴冠を受けたのである。
南イタリアのサレルノへ亡命したグレゴリウス7世は、翌年「我は正義を愛したがゆえに、追放のうちに死す」と言い残して世を去った。ただし、生前の彼が発していた再破門宣言により、ハインリッヒ4世はまたしても求心力を失い、最後は息子のハインリッヒ5世にまで反旗を翻され、失意のうちに没した。

※初回投稿日:2018年11月10日

名前:グレゴリウス7世
Name:Gregorius VII
生まれ:イタリア ソヴァナ
生年月日:1015年
職業:教皇

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グレゴリウス7世(Gregorius VII)の名言・格言・言葉 一覧

I have loved justice and hated iniquity: therefore I die in exile.私は正義を愛し、罪を憎んだ。よって私は追放されて死ぬ。Gregorius VIII have loved justice and hated iniquity: therefore I die in exile.
私は正義を愛し、罪を憎んだ。よって私は追放されて死ぬ。

 

It is the custom of the Roman Church which I unworthily serve with the help of God, to tolerate some things, to turn a blind eye to some, following the spirit of discretion rather than the rigid letter of the law.ローマ教会の習慣は、神の助けを得つつ不相応に仕え、物事を容認し、見て見ぬふりをし、厳格な法ではなく裁量の精神にしたがうことだ。Gregorius VIIIt is the custom of the Roman Church which I unworthily serve with the help of God, to tolerate some things, to turn a blind eye to some, following the spirit of discretion rather than the rigid letter of the law.
ローマ教会の習慣は、神の助けを得つつ不相応に仕え、物事を容認し、見て見ぬふりをし、厳格な法ではなく裁量の精神にしたがうことだ。

 

For if we are bidden to honor carnal fathers and mothers, how much more the spiritual? ... If this virtue of charity has been overlooked, a man will lose any fruit of salvation in any good he may do.実の父や母を敬うよう言われたら?精神的な父や母に対してはどうか?この慈善の美徳が見落とされたら、人のいかなる良い行いに対しても救済されることはないだろう。Gregorius VIIFor if we are bidden to honor carnal fathers and mothers, how much more the spiritual? … If this virtue of charity has been overlooked, a man will lose any fruit of salvation in any good he may do.
実の父や母を敬うよう言われたら?精神的な父や母に対してはどうか?この慈善の美徳が見落とされたら、人のいかなる良い行いに対しても救済されることはないだろう。

 

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